ここまでくれば色々なバージョンのゲストOSが作成出来ると思います。
最初に作ったゲストOSはマスターとして保管しておきます。
それをコピーした物から色々アプリインストールして使います。
そこで、仮想マシンの移動またはコピーについて説明します。
マニュアルより抜粋しながら追加説明します。
仮想マシンID:UUID
すべての仮想マシンが正確に識別されるように、各仮想マシンには、UUID(Universally Unique Identifier、汎用一意識別子)が自動的に割当てられます。
物理コンピュータのUUID と同様に、仮想マシンのUUID をシステム管理に使用できます。UUID はSMBIOS システム情報記述子に保存されており、SiSoftware SandraやIBM utility SMBIOS2 などの標準のSMBIOS スキャン ソフトウェアでアクセスできます。
このUUID は仮想マシンを最初にパワーオンする際に生成されます。他の場所に仮想マシンを移動またはコピーしない限り、UUID は変わりません。
特定のUUID の設定については、「仮想マシンのUUID の指定P.195)」を参照してください。
※以下の説明はマニュアルが間違っています。
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[ 作成]、[ 保持]、[ 常に作成]、[ 常に保持] の4 つのオプションから選択できます。
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この説明は Workstation 5 以前の場合です。
Workstation 6の場合は、フォルダごとコピーした仮想マシンの最初の起動で出現するダイアログには [移動しました] [コピーしました]の選択肢しかありません。

違いは以下の二つになるかと。。。
◎注意 仮想マシンをコピーせずにクローンすれば、このマスター コピー作成プロセス(常に新しいUUID を作成する)を使用する必要がなくなります。
(Workstation 6 の場合は、クローン=コピーでUUID・MACアドレス共に変更される。)
◎注意 仮想マシンを新しいホストや同じホストの別のディレクトリに移動したり、仮想マシンの構成ファイルへのパスに使用するディレクトリ名を変更したりすると、Workstation は仮想イーサネット アダプタに異なるMAC アドレスを割り当てます。
詳細については、「仮想マシンのMAC アドレスの維持と変更(P.309)」を参照してください。
(つまりMACアドレスは変更されるが、UUIDに変更は無い。)
※自分は上記の様に解釈してます。違っていたらご指摘下さい。
仮想マシンのMAC アドレスの維持と変更
仮想マシンをパワーオンすると、Workstation は各仮想ネットワーク アダプタにイーサネットMAC(メディア アクセス コントロール)アドレスを自動的に割り当てます。
MAC アドレスは、各イーサネット ネットワーク デバイスに割り当てられる独自のアドレスです。
VMware Workstation では、仮想マシンにホスト システム内の独自のMAC アドレスが必ず割り当てられます。
以下に示す条件の両方に該当する場合、仮想マシンには、毎回パワーオンする度に同一のMAC アドレスが割り当てられます。
◎ 仮想マシンが移動されていない。つまり、仮想マシンの構成ファイルのパス名と
ファイル名が同じままである。
◎ 構成ファイル内の特定の設定に対して、変更が加えられていない。
さらに、Workstation は、複数のホスト システム上で実行される仮想マシンに対しても自動的に一意のMAC アドレスを割り当てようとしますが、必ずしもそれが保証されるわけではありません。
クローンの概要
クローンは既存の仮想マシンのコピーです。その既存の仮想マシンは、クローンの親になります。クローン処理が完了すると、クローンは独立した仮想マシンとなります。
◎ クローンに行った変更は、親仮想マシンに影響を与えません。親仮想マシンに
行った変更も、クローンには表示されません。
◎ クローンのMAC アドレスとUUID は、親仮想マシンのものとは別になります。
仮想マシンの現在の状態を保存してその状態を復元できるようにするには、スナップショットを作成します。仮想マシンのコピーを作成して個別に使用する場合は、クローンを作成します。
クローンは独立した仮想マシンですが、リンククローンの場合には仮想ディスクを親仮想マシンと共有します。リンククローンの詳細については、「完全クローンとリンククローン(P.260)」を参照してください。
物理ディスク
特殊な状況下では、ホスト コンピュータ上の物理ハード ドライブに仮想マシンを直接アクセスさせる必要が生じることがあります。物理ディスクは、既存のローカルディスクやパーティションに直接アクセスします。
物理ディスクを使えば、Workstation が既存のディスク パーティションから1 つ以上のゲストOS を実行できます。
仮想ディスクの上限は950GB ですが、物理ディスクは、容量が2TB までのIDE デバイスにも、SCSI デバイスにもセットアップできます。
ただし、現段階では、既存のSCSI ディスクまたはパーティションに既にインストールされているゲストOS からの起動はサポートされていません。
また、Windows Vista ホストでは、システム パーティション、またはシステム パーティションを含む物理ディスクを仮想マシンで使用することはできません。
※物理ディスクをゲストOSに割り当てる場合は、特に注意が必要です。
割り当てた物理ディスクには、ホストOSからアクセスしてはいけません。
二つのOSから同時アクセスはWindowsの場合は考えていませんからクラッシュする可能性も有ります。
自分ではアクセスするつもりは無くても、ホストのセキュリティソフトがドライブ内のファイルを自動で検疫している場合が有ります。
ホストと共有したいのなら、共有フォルダを使いましょう。
またドラッグアンドドロップも可能なので不便は無いはずです。
UUIDのチェックは、[cpuz]を使っても確認出来ます。
http://www.cpuid.com/cpuz.phpcpuzを起動しAboutタブの[Registers Dump(.txt)]をクリックすればデスクトップに
cpuz.txtが出来ます。
テキストの量が多いので[uuid]をキーワードにファイル内を検索します。

UUIDとGUIDについてはこちら
http://www.atmarkit.co.jp/icd/root/52/94084052.htmlMAC アドレスを調べるには、コマンドプロンプトを使います。
ipconfig /all と打ってEnter

MACアドレス
http://www.atmarkit.co.jp/icd/root/99/5787299.html次回は使い方のヒントや便利なツールソフトを紹介します。